こんにちは、ゆうすけです。
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今回は家計支出に大きく関わる「保険」について、本当に必要な保険は3つだけという話をします!
結論から言うと、この3つ以外の保険は不要です。
- ①生命保険(小さな子供がいる親のみ)
- ②火災保険
- ③対人賠償保険
なぜかというと、日本の社会保険とある程度の貯金があれば対応できるのと、そもそも保険になっていない商品ばかりだからです。
これらの理由を詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください!
1.日本人は保険が大好き
そろそろ新生活をスタートする人も多い時期ですが、こんなことを思っていませんか?
日本人は保険が大好きです。
生命保険協会によると、2019年の年換算の支払保険料はなんと28.2兆円にもなります。
赤ん坊まで含んだ日本人一人あたり年間約23万5000円も保険料を支払っている計算になります!
しかもこれは生命保険分野のみ(損害保険は含まれていない)です。
その一方で「何かあったら」と保険をかけている、その「何か」にお金がいくら必要なのかを把握している人は非常に少ないと言われています。
そんな方はもう一度、保険の意味を振り返っておきましょう。
保険というのは、何かあった時に、自分や自分の家族では到底払えない大金を、保険会社に賄ってもらうためのものです。
専門的な用語では「リスク移転」とも言いますね。
- 何かあった時に
- 自分や自分の家族では到底払えない大金を
- 保険会社に代わりに支払ってもらうもの
つまり「何か」あったとしても、自分(自分の家族)が支払える金額なら保険は不要なんです。
だから保険に入る前に、「何か」に「いくら」かかるのかシミュレーションして、その金額が自分で(貯金していけば)支払えるかを必ず確認しましょう。
2.こんな保険は入る必要なし
さて、その中で僕が個人的に選んだ不要な保険がこちらです。
特に僕と同世代の20~30代の社会人を対象にしています。
- 生命保険(独身時)
- 医療保険
- 学資保険
- 個人年金保険
✖生命保険(独身時)
独身時に、自分が死んだら「自分か自分の家族が賄いきれない大金」が必要になるでしょうか?
答えはほぼNoです。
たまに保険営業の人が「親孝行のため」とか言って勧めてきますが、それだったら保険料分のプレゼントや食事を毎月親にあげた方がよっぽどの親孝行です。
奨学金は本人が死亡した場合は免除になるので、そのために生命保険を掛ける必要はありません。
その他に死亡時免除されない借金があっても、万が一の死亡時に備えるよりも毎月の返済額を増やした方がいいでしょう。
✖医療保険
医療保険とは、病気やケガで入院した時のベッド代や高額医療費を賄うための保険です。
がん保険も医療保険の一種と考えてください。
病気やケガでの入院は死亡よりも発生リスクは高いですが、これも「いくら」かかるかを知ることが大事です。
その不安、保険会社がテレビコマーシャル等で煽ってくるんですよね。
ここでぜひ知っておきたいのが、日本の社会保険制度です。
社会保険とは健康保険、年金保険、雇用保険、労災保険の総称です。
僕たちが毎月の給料から天引きされて支払っている「健康保険料」や「年金保険料」のアレですね。
実はこの社会保険には「高額療養費制度」という超パワフルな補償があります。
【参考】協会けんぽ公式サイト
この「高額療養費制度」は、高額な医療費がかかっても月の上限額を超えた分は健保組合が支払ってくれる保険制度です。
上限額は年齢や年収によって変わりますが、例えば年収500万円で月100万円の医療費がかかった場合、自己負担額は30万円だけです。
残り70万円は健保組合が補填してくれます。
30万円なら貯金をしておけば賄えそうだね!
毎月の保険料を払う代わりに、貯金すれば30万円はすぐに貯まると思います。
しかも保険は途中で引き出したり、別のことに資金を使えませんが貯金なら別の「何か」が起きてもお金として使えます。
これほどの「保険」は無いと思うので、高額な医療保険に入るよりも、堅実に貯蓄をした方が良いですね。
✖学資保険
子どもができると親が真っ先に考える学資保険も不要です。
僕も子どもができた時に検討しましたが次のような理由で入りませんでした。
- お金がほとんど増えない(投資で十分)
- 資金が拘束されて自由に使えない
- 保険効果が弱い(生命保険で十分)
学資保険の名目は「子どもの教育資金を長期的に準備する」ことです。
しかし実態は、子どもが18歳になるまで資金拘束されて、満期前に解約すると元本割れして、ほとんど利息も付かない、タチの悪い定期預金です。
例えばソニー銀行の事例で「毎月9000円で返戻金200万(返戻率102%)」のプランがあります。
返戻率102%って、年利換算すると年0.15%程度です。
米国株S&P500インデックス投信を18年間つみたて投資すれば年利3~5%は確保できるので0.15%で運用するメリットが無いですね。
保険の機能は親が亡くなると以降の払込金が免除になるだけで死亡保険金は原則ありません。
満期時の支払額も増えないので、それだったら親の生命保険を増額したほうが補償も充実します。
学資保険のダメダメ具合はまだまだあるので、別記事でまた詳しく書きますね^^
✖️個人年金保険
個人年金保険も学資保険と同じ「貯蓄型保険」の一つです。
ただ個人年金「保険」と言いつつ、実態は手数料がバカ高くて質の悪い投資信託です。
個人年金保険は払込保険料を保険会社の社員が株式や債券で運用をするので、手数料がメッチャ高いです。
投資信託であれば0.1%程度の手数料(信託報酬)のものがゴロゴロしているのに、個人年金保険は5%取るものもあるので利益も吹っ飛んでしまいます。
個人年金をやるくらいなら、手数料の低い投資信託をネット証券で運用した方が100倍マシでしょう。
3.本当に必要な保険3選
これまで要らない保険を紹介してきましたので、次に記事の冒頭で紹介した「本当に必要な保険3選」を紹介します。
- ①生命保険(小さな子供がいる親のみ)
- ②火災保険
- ③対人賠償保険
この3つの理由も既に紹介した通り、この3条件を全て満たしているからです。
- 何かあった時に
- 自分や自分の家族では到底払えない大金を
- 保険会社に代わりに支払ってもらうもの
①生命保険(小さな子供がいる親のみ)
独身時は不要と切り捨てましたが小さな子どもがいる親御さんは必須だと思います。
一家の稼ぎ頭に万が一のことがあったら、それ以降は残された家族だけでは到底払えないような大金が必要になります。
生活資金、教育資金などの必要額を見積もった上で生命保険には加入しておきましょう。
さらに遺族向けには遺族年金という社会保険制度があるのでこの支給金額も加味すると必要以上の死亡保険金を掛けずに済みます。
ただし子どもが大きくなるにつれて必要な金額は減っていくので、終身保険ではなく定期保険にして更新時に補償金額を減らしていく方がベターですね。
②火災保険
持ち家でも賃貸でも、万が一自宅が火事で燃えたら生活を元通りにするために多額のお金が必要になります。
賃貸の場合は契約条件に火災保険加入が必須となっているので加入していない人はいないと思いますが、自宅の場合でも補償内容を確認しておきましょう。
最近の火災保険は火事だけでなく、地震や水害でも補償してくれるので過剰にならない範囲で見直しをしておくのも大切だと思います。
③対人賠償保険
これは自動車や自転車に乗る人は必須です。
自動車による対人事故は言わずもがなですが、最近は自転車でも1億円近い賠償金が判決が出ています。
保険未加入で1億円の賠償金支払いを命じられてしまったら、その後の人生は賠償金のために働いて生きることになりかねません・・・
自転車保険は毎月300円程度で加入できるものが沢山あるので、ゼッタイに加入しておくことをおすすめします。
4.まとめ
今回は入ってはいけない保険4選と入っておくべき保険3選を紹介しました。
日本人は毎月保険に多額のお金を払っているのに、一方で投資に回すお金がないと悩んでいる人も多いです。
保険はよくよく知っておくと本当にムダが多いです。
しかし「何かあったら」という漠然とした不安に煽られてムダ金を垂れ流している人も本当に多いです。
この記事を読んで、少しでも日々の支出を減らして貯蓄や投資に回して将来を豊かに楽しめるようになれば嬉しいです!!
※この記事は僕の個人的見解ですのであくまで参考程度にしていただければと思います^^
- 何かあった時に
- 自分や自分の家族では到底払えない大金を
- 保険会社に代わりに支払ってもらうもの
- ①生命保険(小さな子供がいる親のみ)
- ②火災保険
- ③対人賠償保険
- 生命保険(独身時)
- 医療保険
- 学資保険
- 個人年金保険
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ゆうすけ
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