こんにちは、ゆうすけです。
今回は積立投資には欠かせない株式指数「インデックス」について紹介します!
- インデックスファンドに投資したい
- つみたてNISAやiDeCoでどの商品を選べばいいか分からない
- そもそもインデックスって何なのか知りたい
1.株式投資のインデックスってなに?
①インデックスは「株式市場の値動きを表す指数」
インデックスとは、株式市場の値動きを示す指数のことです。
(参考:インデックス│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券)
このインデックスは特定の複数企業の平均株価であったり時価総額の平均値で構成されています。
そして、この指数=インデックスに連動した値動きを目指す投資信託やETF(上場投資信託)を「インデックスファンド」といいます。
②インデックスファンドは「パッシブ型」
インデックスファンドは、そのインデックス指数対象の株式を組み入れて作られた「詰め合わせ弁当」のような投資商品です。
インデックスファンドの説明書である「目論見書」を見てみると次の2点が記載されています。
・連動するインデックス
・組み入れている企業名(上位10社の場合あり)
※企業ではなくETFを組み込んでいる商品もあります
引き続き「詰め合わせ弁当」を例にすると
・連動するインデックス = 和風か中華かなどの料理ジャンル
・組み入れ企業 = 肉か魚か野菜かなどの食材
これらを表しているような感じです^^
インデックスファンドはインデックス対象の株式を買うと決まっているので、自ら投資する企業を選定することありません。
そのため、受け身の運用=パッシブ運用と言われています。
参考:パッシブ運用│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
この反対で積極的な運用=アクティブ運用するのが「アクティブファンド」です。
アクティブファンドはインデックス指数を超える運用成績を目指します。
ファンドマネージャーと言われる人が調査や分析を行って、個別銘柄を選定して購入運用しているのでインデックスファンドよりも手数料やコストが高い傾向にあります
③積立投資をするならインデックスファンドを選ぶべし
投資信託にはインデックスに連動した成績を目指す「パッシブファンド」と、インデックスを超える成績を目指す「アクティブファンド」があると紹介しました。
投資はその目的やゴールによって手段が変わります。
だから一概にどっち、ということ言えませんが、もしあなたが堅実かつ長期の資産形成を望むならインデックスファンドがいいでしょう。
私もベースとなる資産は積立投資でインデックスファンドを運用しています。
その理由は次の3つです。
- 10年間でインデックスを超える成績を残したアクティブファンドは2%しかいない(参考:「山崎元のやってはいけない資産運用」宝島社)
- アクティブファンドの約3割は10年以内に償還(解散)している(参考:同上)
- インデックスファンドは10年以上の長期運用すれば平均3~5%の堅実な成績が出ている
一つ一つの詳しい説明は割愛しますが、シンプルに言うと長期投資においてはインデックスファンドの方が低リスク低コストだからです。
さらに国も長期運用に個人が取り組めるよう「つみたてNISA」や「iDeCo」といった非課税制度を積極的に整備していますね。
これらの制度を活用する時にはインデックスファンドを選ぶことをオススメします。
2.おすすめインデックス3選+1
確かに、インデックスと言ってもブルームバーグ社サイトに掲載されているものだけでも16種類あります。
今回はこの中でもおすすめのインデックス3選+1を紹介します。
①米国全体を買う「S&P500」
いま最も有名で誰もが「買い」と言っているインデックスがこの「S&P500」です。
インデックスを設定しているのは「Standard &Poors Dow Jones Index」という会社で、この会社が設定した基準に沿って米国市場から約500社を選定しています。
特徴をまとめると次の通りです。
- Standard &Poors Dow Jones Index社が設定
- 米国市場(NY市場、NASDAQ他)の上場企業から約500社を選定
- 一定の選定基準により選定(基準はS&P500ファクトシート参照)
- 構成銘柄(企業)は米国、というか世界のトップ企業ばかり
- セクター(業界)の割合はITがトップ、ヘルスケアが2位
そしてS&P500が人気の理由が、過去100年間ずっと右肩上がりだからです。
これは歴史的な大不況だったブラックマンデーやリーマン・ショック、コロナ・ショックを経験しても株価をもとに戻して、更に上昇しているんです。
こちらが過去10年のS&P500のチャートです。2008年リーマンショックや2020年コロナショックが「かすり傷」なのが分かりますね(笑)
しかし、100年単位で右肩上がりとはいっても5~10年単位では損失が出ている時期はあります。
あくまで「過去の傾向」なので今後も上がり続ける保証はないことは留意する必要があります。
ただ、米国市場はワクチンの普及により早期の経済復興が期待されていて、GAFAMと言われる巨大企業を要していて人口も引き続き増えている世界の覇権国家です。
これからも株式市場は伸びていくことが予想されているため、S&P500は実績も十分で現役最強なインデックスであることは間違いないと思います。
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
②先進国全体を買う「MSCIコクサイ」
次のオススメは先進国の株式市場のインデックス「MSCIコクサイ」です。
個人的にはS&P500よりもお気に入りです^^
特徴は次の通りです。(参考:MSCIコクサイ・インデックス|ニッセイアセットマネジメント)
- モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)社が設定
- 日本を除く先進国22か国の株式市場が対象
- 約1300銘柄の時価総額ベース(加重平均)
- 対象市場の時価総額の約85%をカバー
- 国別比率では米国が65%でトップ、2位の英国は7.3%
- 組入れ銘柄の見直しは年4回実施(2,5,8,11月)
35%が米国以外の先進国に分散しているので、S&P500よりもリスク分散したい(けど米国の成長力は取り込みたい)という人にはピッタリのインデックスです。
私も4年間このインデックスファンドを積立投資していますが、とても優秀なリターンを得られています。
だからお気に入りなんですけどね(笑)
さらに詳しく知りたい方はMSCI社のサイトをご覧ください。
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- iシェアーズ 先進国株式インデックス・ファンド
③世界全体を買う「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」
3つ目のおすすめは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。
S&P500、MSCIコクサイよりも更にエリア分散をしたい人には特におすすめのインデックスです。
主な特徴は次の通りです。
- 英国のFTSE(フッツィ)社が設定
- 全世界時価総額の98%をカバー
- 全世界約50か国7400社の株式を組み入れ
- 国別トップは米国約50%、2位は日本8%
- 大中型株だけでなく小型株も組入れ
約50か国に分散して、時価総額の98%のカバー率を誇るので徹底的にリスク分散をしたいならこのFTSEがおすすめです。
米国だけで50%は分散なのか?という疑問もありますが、それだけ米国が世界の時価総額を占めているということですね。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- VT(Vanguard Total Stock Market)
④日本全体を買う「TOPIX」
+1として最後に紹介するのが日本のインデックス「TOPIX」です。
正直おすすめではありませんが、「S&P500」や「MSCIコクサイ」では日本市場への投資は出来ませんので、どうしても日本に投資したいという方はTOPIX連動のインデックスファンドを選ぶといいでしょう。
FTSE連動のインデックスファンドであれば日本市場も含まれるので不要かと思います。
特徴としては次の通りです。
- 東証一部に上場している全銘柄が対象
- 対象企業の時価総額を指数化
- 日経平均(225社)よりも幅広い企業へ分散
- 日本円ベースなので為替リスクがない
やはり日本人なので日本の成長に期待したい、という思いもありますがここ30年間は日本の株価は上下動を繰り返すだけで伸びていません。
今後も人口減少は進み、世界を席巻するような企業が生まれていない現状を見ると、この先10年20年は大きな成長は日本単体で見込めないと私は思っています。
日本への一本投資はそれこそリスクなので分散投資を心がけたほうがいいでしょう。
- ニッセイTOPIXインデックスファンド
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
3.その他の代表的なインデックス
これまで紹介した4つのインデックス以外で代表的なものを名称だけ紹介します。
いずれも各国の株式市場が対象のインデックスです。
連動するインデックスファンドもありますがおすすめではないので紹介は割愛しますね。
- NYダウ工業30種(米国)
- 日経平均(日本)
- 香港ハンセン(中国)
- FTSE100(イギリス)
- DAX(ドイツ)
4.まとめ
今回はおすすめのインデックスについて紹介しました。
これら以外にもインデックスは山ほどあるので迷ったら今回の3つ+1つを思い出して検討していただけると嬉しいです!
- 米国全体を買う「S&P500」
- 先進国全体を買う「MSCIコクサイ」
- 世界全体を買う「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」
- ④日本全体を買う「TOPIX」
それぞれのインデックス連動のファンドは以下の通りです!
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- iシェアーズ 先進国株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- VT(Vanguard Total Stock Market)
- ニッセイTOPIXインデックスファンド
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
これらのインデックスファンドを購入して資産運用を始めるならSBI証券か楽天証券がおすすめです。
1社でしか購入できないファンドもあるので、どちらとも口座開設しておくと便利です。
口座開設は無料ですので興味ある方はぜひ以下のリンクから開設してみてください。
今回もありがとうございました!
ゆうすけ