こんにちは!ゆうすけです。
現在2026年2月下旬。米国株投資家、いや世界中の投資家が固唾をのんで見守る「あの日」が目前に迫ってきました。
そう、2026年2月25日(水)に予定されている米NVIDIA(エヌビディア)のFY26第4四半期(2025年11月〜2026年1月期)決算発表です!
「またNVIDIAの決算か…毎回お祭り騒ぎになるよね」と思っている方も多いでしょう。しかし、今回の決算は単なる「好業績の確認」ではありません。次世代アーキテクチャ「Blackwell」が本格的な量産フェーズに入り、世界のAIインフラ投資が次の次元へと進む歴史的な転換点となる可能性が高いのです。
今回は、NVIDIAの直近過去4四半期の決算データを徹底的に解剖し、彼らが直面した危機とそれを跳ね返した圧倒的な強さ、そして来週の決算発表で私たちが注目すべき「最大のポイント」を大胆に予測・解説します。
AI関連株を持っている人も、S&P500や全世界株式(オルカン)を積み立てているだけの人も、NVIDIAの動向はあなたの資産に直結します。ぜひ最後まで読んで、来週のビッグイベントに備えましょう!
- 1. なぜNVIDIAの成長は止まらないのか?「3つのAIスケーリング則」
- 2. 【完全網羅】直近4四半期の決算データから読み解く驚異の軌跡
- 3. 来週(2/25)発表!FY26 Q4決算の「2つの最大注目ポイント」
- 4. NVIDIAを取り巻く「3つのリスク」と構造的優位性
- 5. ゆうすけの投資戦略:個人投資家はどう動くべきか?
1. なぜNVIDIAの成長は止まらないのか?「3つのAIスケーリング則」
NVIDIAの業績を振り返る前に、そもそも「なぜ世界中の企業が狂ったようにNVIDIAのGPUを買い求めているのか?」という根源的な理由を押さえておきましょう。
現在、AIの開発と運用には「3つのスケーリング則(AI Scaling Laws)」が働いており、これがNVIDIAの計算リソースに対する爆発的な需要を生み出しています。
▼ AIコンピューティング需要 爆発のメカニズム
莫大なデータと計算力で
基盤モデルを構築
モデルの微調整。
モデル巨大化で計算量も急増
エージェンティックAIの台頭で
リアルタイム処理が爆発
この3つの波が同時に押し寄せているため、クラウド事業者(ハイパースケーラー)は「買えるだけNVIDIAのインフラを買う」という状態が続いているのです。
2. 【完全網羅】直近4四半期の決算データから読み解く驚異の軌跡
それでは、NVIDIAの過去1年(FY25 Q4 〜 FY26 Q3)の決算推移を見てみましょう。単なる半導体メーカーから、「フルスタック・コンピューティング・プラットフォーム企業」へと変貌を遂げた軌跡が数字に表れています。
| 決算期 | 全社売上高 | データセンター | 非GAAP粗利益率 | YoY成長率 |
|---|---|---|---|---|
| FY25 Q4 (25年1月期) | $39.33B | $35.58B | 73.5% | +78% |
| FY26 Q1 (25年4月期) | $44.06B | $39.11B | 61.0% (*注) | +69% |
| FY26 Q2 (25年7月期) | $46.74B | $41.10B | 72.7% | +56% |
| FY26 Q3 (25年10月期) | $57.01B | $51.20B | 73.6% | +62% |
(*注) FY26 Q1の粗利益率は、中国向け製品に関連する一時的費用(45億ドル)の影響を含む。除外時は71.3%。
① 中国輸出規制の直撃と驚異の回復力(FY26 Q1〜Q2)
2025年4月期(FY26 Q1)、米国政府の対中輸出規制強化により、NVIDIAは45億ドルもの巨額なチャージを計上し、粗利益率が61.0%に急落しました。「ついにNVIDIA神話も崩壊か?」と市場は一瞬凍りつきましたが、翌四半期には見事にV字回復を遂げました。
▼ V字回復を示す「非GAAP粗利益率」の推移
② Blackwellの本格量産と「完売」宣言(FY26 Q3)
直近の2025年10月期(FY26 Q3)では、全社売上高が570億ドルを突破。ジェンスン・フアンCEOは「Blackwellの販売は桁外れであり、クラウドGPUは完売状態である」と宣言しました。通常、新製品が出ると古い製品の買い控え(オズボーン効果)が起きますが、NVIDIAの場合は「Hopperも全力で買いながら、Blackwellの順番待ちの列に並ぶ」という異次元の売り手市場が形成されています。
3. 来週(2/25)発表!FY26 Q4決算の「2つの最大注目ポイント」
ここからが本題です。来週発表されるFY26 Q4(25年11月〜26年1月期)決算において、私たちはどこに注目すべきでしょうか?
注目ポイント①:粗利益率「75%」のマジックは本物か?
NVIDIA自身が前回の決算で出したQ4のガイダンスは、「売上高650億ドル、非GAAP粗利益率75.0%」という驚愕のものでした。
半導体業界の常識では、新しいチップ(Blackwell)の量産初期は、製造コストがかさみ利益率が低下するはずです。しかし、NVIDIAは逆に利益率が上がると予想しています。
これは、彼らがチップ単体ではなく、「水冷システム、ネットワーク、ソフトウェアを統合したラック規模のシステム(GB200 NVL72など)」として販売しており、そこに莫大なプレミアムが乗っているからです。来週の決算で、この「利益率75%」が実際に達成されたか、あるいは上回ったかが最大の焦点となります。
注目ポイント②:FY27に向けた「需要の可視性」と強気発言
Meta、Amazon、Googleといった巨大IT企業は、2026年の設備投資をさらに増やすと明言しています。決算発表後の電話会見(アーニングスコール)で、ジェンスン・フアンCEOが次期(FY27 Q1以降)の需要やサプライチェーンの状況について、どれだけ強気なトーンで語るかが株価の方向性を決定づけます。「供給のボトルネックがいつ解消するのか」「ソブリンAI(国家主導のAI開発)の需要動向」に関する発言には要注目です。
4. NVIDIAを取り巻く「3つのリスク」と構造的優位性
もちろん、死角が全くないわけではありません。投資家としては、以下のリスク要因も冷静に把握しておく必要があります。
- ⚠️ リスク1:競合他社や自社製チップ(ASIC)の台頭
GoogleのTPUやAWSのTrainiumなど、クラウド各社は自前でAIチップを作り始めており、AMDも猛追しています。
【NVIDIAの強み】 開発者が依存するソフトウェア環境「CUDA」という圧倒的な堀(モート)があり、他社への乗り換えコストが非常に高いため、牙城は簡単には崩れません。 - ⚠️ リスク2:循環型AI取引の崩壊懸念
AIスタートアップへの投資が冷え込めば、NVIDIAへのGPU需要も連鎖的に崩壊するというシナリオです。
【NVIDIAの強み】 顧客は現在、テクノロジー企業だけでなく、医療、自動車、金融など実体経済のエンタープライズへと分散しており、足腰は強靭です。 - ⚠️ リスク3:地政学的リスク(米中対立)
これが最大の不確実性。更なる輸出規制があれば一時的なショックは避けられません。
【NVIDIAの強み】 中国市場への売上を実質喪失した状態でも、他地域の旺盛な需要だけで60%超の成長を維持できるグローバルな地盤を持っています。
5. ゆうすけの投資戦略:個人投資家はどう動くべきか?
来週の決算に向けて、個人投資家はどう動くべきか?
結論から言うと、「決算ギャンブルは避け、コア資産をしっかり握りしめる」のが最適解です。
【初心者が陥りやすい失敗事例】
決算直前に「絶対に上がる!」と信じてNVIDIAの個別株を全財産で買ったり、レバレッジETFに突っ込むのは非常に危険です。好決算であっても「市場の期待(コンセンサス)が高すぎた」という理由で株価が急落することは多々あります。
🛡️ コア資産(80〜90%)
S&P500・全世界株式(オルカン)
実はこれらの指数にもNVIDIAは高い比率で組み込まれています。決算を前にジタバタせず、淡々と積立を継続しましょう。これが王道です。
⚔️ サテライト資産(10〜20%)
NVIDIA個別株・半導体ETFなど
余剰資金があればこの枠内で。決算発表後に万が一大きく売られるような局面(押し目)があれば、少し拾ってみるのも一つの戦略です。
- 過去4四半期の軌跡: 地政学リスクを跳ね返し、異次元の成長と価格支配力を証明した。
- 来週(2/25)決算の焦点: Blackwell量産初期における「利益率(75%)の達成・拡大」とFY27への強気ガイダンス。
- NVIDIAのモート(堀): ソフトウェア(CUDA)やネットワーク技術を統合した「フルスタック」の強みにより、競合の追随を許さない。
- 投資戦略: 決算ギャンブルはせず、インデックス投資をコアに据えてどっしり構える。
NVIDIAが築き上げているのは、単なる半導体ビジネスではなく「次世代インテリジェンスのインフラ」です。短期的な株価の乱高下はあるかもしれませんが、長期的にはAIの普及とともに彼らのプラットフォーム価値はさらに高まっていくと私は考えています。
来週水曜日の朝、どんな結果が待っているのか。一緒にワクワクしながら見守りましょう!
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ゆうすけ