こんにちは、ゆうすけです。
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いきなりですが私は1年前からSBI証券 で米国株に投資をしています。
その僕が毎日チェックしているのがセクターETFの動向です。
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— ゆうすけ@投資ブロガー/株/仮想通貨/不動産 (@learntoushi) 2021年11月12日
セクター別 #米国株ETF 前日比$VDE エネルギー ▲0.29%$VAW 素材 +0.90%$VCR 一般消費財 +0.53%$VDC 生活必需品 0.00%$VFH 金融 +0.10%$VGT 情報技術 +1.19%$VHT ヘルスケア +0.36%$VIS 資本財 +0.77%$VOX 通信 +1.19%$VPU 公益事業 ▲0.08%
ダウ平均やS&P500などの指数も当然チェックしていますが、
セクターETFの動きを見ると株式相場の動向がよく分かるので毎朝チェックしています。
セクター別に見ていると景気動向で違った動きをするので非常に面白いです。
そこで今回はセクターETFの10銘柄すべてをカンタンに解説していきます!
・米国株に投資したい
・個別銘柄を買うのはハードルが高いと感じている
・景気動向に左右されずに投資をしたい
米国株セクターETFとは?
セクターとは「業種」や「業界」のことです。
ほとんどの企業が行う事業はいずれかのセクターに分類されます。
主なセクターは次の10分類です。
エネルギー
素材
一般消費財
生活必需品
金融
情報技術
ヘルスケア
資本財
通信
公益事業
これらのセクターに属する企業の株式をマルっと購入できるのがセクターETFになります。
複数の資産運用会社がセクターETFを販売していますが
僕がチェックしているのは米バンガード社のETFです。
VDE エネルギー
VAW 素材
VCR 一般消費財
VDC 生活必需品
VFH 金融
VGT 情報技術
VHT ヘルスケア
VIS 資本財
VOX 通信
VPU 公益事業
頭についてるアルファベット3文字はティッカーという株式市場での略称です。
株式市場で検索や購入するときはこの3文字をよく使いますね。
各セクターの違い
セクターの名前は分かったけど、どういう会社がどのセクターに分類されるの?
という疑問が湧いてきたと思うので各セクターに含まれる主な業界を紹介します。
「え?その業界ってそのセクターなの?」
みたいな意外な分類もあるので参考にしてみてください😀
(参考サイト:Kabutan米国株)
エネルギー
石油、ガスの生産業や精製業
プラントの建設エンジニアリング業の企業が含まれています。
素材
化学、建設資材、ガラス、紙、林産品の製造業および関連包装製品の製造業
金属、鉱物、鉱業関連企業および製鉄業などが含まれます。
一般消費財
自動車、アパレル、レジャー用品、ホテル、レストラン、消費者向け小売業など景気動向に敏感な製造業やサービス業が含まれます。
生活必需品
食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業を含みます。
金融
銀行、抵当・不動産金融、消費者金融、専門金融、投資銀行・証券会社、資産運用会社・資産管理銀行、企業への貸付、保険、金融投資などの業務に従事する企業を含みます。
情報技術
テクノロジー・ソフトウェアおよびサービス、テクノロジー・ハードウェアおよび機器、半導体および半導体製造機器の 3 つの分野の企業を含みます。
ヘルスケア
ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業またはヘルスケア関連サービスを提供する企業、医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業を含みます。
資本財
資本財の製造・販売、商業サービス・商業用品の提供または運輸サービスの企業を含みます。
ちなみに資本財というのは道路などの公共物や公共インフラ、鉄道や航空など公共に近いインフラサービスのことを指します。
通信
固定回線、携帯無線、ワイヤレス、広帯域通信、光ファイバー・ケーブルネットワークを通じて通信サービスを、また多様な媒体を通じて関連コンテンツと情報を提供する企業を含みます。
公益事業
電力、ガス、水道企業のほか、独立系発送電事業を行う企業を含みます。
10個のセクターにどんな企業が含まれているか分かりましたでしょうか。
次に各セクターETFの構成銘柄やチャートについて紹介します。
セクターETFの解説
VDE エネルギー
上位2社はエクソン・モービルとシェブロンという大手石油企業が君臨してます。
他の企業は日本では馴染みがあまりないですが大手エネルギー関連企業たちですね。
チャートは長年の原油価格の低下で不調でしたが、ここ最近の価格高騰によって上昇基調にあります。
ただし原油価格に左右されるということは、相場が不安定とも言えるので投資する場合は世界的な動向をよくチェックしながら投資するほうがいいでしょう。
VAW 素材
以下が構成銘柄トップ10ですが、素材関連企業は消費者にあまり社名がオープンにならないので知られていない社名が多いですね。
トップのリンデグループは世界的な化学メーカーですし、2位のシャーウィン・ウィリアムズも150年の歴史を誇る素材メーカーです。
チャートについては右肩上がりを続けています。
世界的な原料不足で需要が増えており、株価もコロナ後から急上昇してますね。
VCR 一般消費財
意外かもしれませんがアマゾンはここに入っています。
テクノロジー企業のイメージが強いですが本業は「通販」がメインなのでセクターは消費財に含まれているわけです。
ハイテク企業のイメージのあるテスラも同様に「自動車製造業」なのでVCRに含まれています。
チャートはアマゾンやテスラの好調な株価に引かれているのと、コロナ禍からの個人消費回復で株価が急上昇しています。
VDC 生活必需品
P&Gやコカ・コーラなど景気が悪くても皆が使ったり食べたり飲んだりするものを作ったり販売している会社で構成されていることが分かります。
アルトリアやフィリップモリスなどタバコ会社も上位に入ってますね。
タバコは「必需品」なのか個人的にはピンと来ませんが笑
生活必需品セクターは景気動向に左右されにくいため、コロナ禍でもグッと踏ん張る企業が多かったです。
将来的な安定感も見込めるので長期投資向きともされていて株価も右肩上がりになっています。
VFH 金融
銀行や証券、投資会社がズラッとならんでますね。
とても分かりやすい構成銘柄になっています。
金融セクターも景気動向や政府の金融政策方針に影響を受けやすいので不安定なセクターと言われています。
リーマン・ショック(2008年)の金融危機は記憶に新しいですね。
コロナ前も超低金利政策の影響を受けて株価が冴えませんでした。
それでも企業業績はここ最近好調のためチャートも右肩上がりを示しています。
VGT 情報技術
今をときめくハイテク企業がズラッと並ぶのがこの情報技術セクターです。
テクノロジーから半導体、さらには決済ネットワークを提供するビザやマスターカードもこのセクターに含まれていますね。
各企業がガンガン成長しているのでチャートもウナギ登りです。
VHT ヘルスケア
世界的な医薬品企業や医療機器メーカーが並んでいます。
コロナのワクチンや薬の開発で社名が世界的に有名になった企業もありますね。
今後もワクチンや飲み薬の需要が見込まれるため期待値も込めて株価は順調に上がっています。
景気にも左右されにくく安定感と成長性が見込まれる銘柄です。
VIS 資本財
資本財セクターは意外と有名な企業が多いです。
日本で馴染みがあるところですと、ボーイングやGE、スリーエムなどでしょう。
意外にもスリーエムは道路の標識などを作っています。
資本財は企業の設備投資や公共事業やインフラ整備などの国の方針に影響を受けやすく景気敏感セクターに分類されます。
米国ではバイデン政権が200兆円規模のインフラ投資法案を可決させるなど追い風が吹いているので直近は株価も好調です。
VOX 通信
GAFAの2社がこのセクターに入っていますね。
アルファベット(Google)やFacebook(現Meta)、Netflixなどの急成長企業と、ベライゾンやAT&Tなど安定的な通信インフラ企業が混在している面白いセクターです。
ウォルト・ディズニーは動画配信サービスが近年好調でこの通信セクターに入っています。
急成長企業の株価好調を取り込んでかなりの右肩上がりを見せていますね。
VPU 公益事業
米国内の生活インフラを支えている企業が揃っています。
なかなか日本人には馴染みが無いですね。
公益インフラのため安定性は高い一方で成長性には乏しいのが特徴になっています。
他のセクターETFがコロナ前の株価を大きく超えている中で、
公益事業セクターは今ようやくコロナショックによる下落分を取り戻したくらいです。
米国株セクターETFおすすめの組み合わせ
ここまで各セクターETFの特徴や構成銘柄について紹介してきました。
「どんな組み合わせでセクターETFを買ったらいいのか?」
という疑問にお答えします!
3つのパターン別におすすめの組み合わせを紹介しますね。
①景気動向を読んで積極的に売買したい
VDE エネルギー
VAW 素材
VFH 金融
原油価格や債権の金利などによって上下動が激しいのがこの3つのセクターです。
コモディティ市場の相場をうまく読める玄人なら大きく利益を出せると思いますが、
初心者や長期投資家はあまり必要ない組み合わせでしょう。
②景気動向に左右されず堅実に投資したい
VDC 生活必需品
VOX 通信
VPU 公益事業
景気が悪くなってもご飯は食べますし、歯は磨きますね。水道やガスも使います。
スマホは今や必需品ですから通信も使います。
景気動向に左右されにくく安定的に業績を上げられるセクターがこの3つです。
堅実な長期の積立投資にはこの3つのETFが適しているでしょう。
③成長性にかけてキャピタルゲインを狙いたい
VGT 情報技術
VOX 通信
VHT ヘルスケア
GAFAMを含む成長企業や、ワクチン開発や新しい医療機器の開発で急成長する企業を含むのがこの3つです。
VOXは②と重複してますがGoogleやMetaも構成銘柄なので成長性も見込めます。
長期に渡ってリスクもあるけど大きなキャピタルゲインを狙いたい人はこの3つのETFが適しているでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
今回は10個の米国株セクターETFについて紹介しました。
VDE エネルギー
VAW 素材
VCR 一般消費財
VDC 生活必需品
VFH 金融
VGT 情報技術
VHT ヘルスケア
VIS 資本財
VOX 通信
VPU 公益事業
個別銘柄を一つ一つ調べるよりも、業界業種がパッケージになっている便利なセクターETFで米国株投資をもっと充実させてみてください!
ちなみに米国株ETFを始めるなら SBI証券 がおすすめです。
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ゆうすけ