こんにちは、資産運用リーマンのゆうすけです。
2026年1月現在、ニュースで「金価格が過去最高値を更新」という話題をよく目にしますよね。「ゴールドなんてお金持ちが持つものでしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、実は私たち個人投資家にとっても見逃せないニュースなんです。
「今から買っても遅くない?」「そもそもなんでこんなに上がってるの?」
そんな疑問に対し、今回は金価格高騰の背景と、私たちサラリーマン投資家がどう向き合うべきかを分かりやすく解説します。
1. なぜ金価格が最高値を更新しているのか?
結論から言うと、単なるブームではなく「世界的な構造変化」が起きているからです。ここ数年の上昇を支えているのは、主に以下の4つの「明確な事実(ファクト)」です。
▼ 金(ゴールド)価格の推移イメージ(2022-2026)
更新
※イメージ図:地政学リスクと円安で加速中
① 地政学リスクの「常態化」
「有事の金」という言葉がありますが、近年はその「有事」が終わりを見せず、連続して発生しています。
- 中東情勢の緊迫化(2024年〜):イスラエル・ハマスの衝突に加え、周辺国を巻き込むリスクが断続的に発生。
- ウクライナ侵攻の長期化:2022年から続く戦争は泥沼化しており、欧州を中心に自国通貨よりも金を信認する動きが定着しました。
- 米国の政治的分断:2024年の米大統領選後の政策不透明感も、ドル以外の資産を持つ動機になっています。
② 中央銀行による「爆買い」
実は、私たち個人以上に金を買い漁っているのは「国(中央銀行)」です。
- 事実(Fact):ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)等のデータによると、世界の中央銀行による金購入量は2022年以降、年間1,000トンを超える高水準が定着しました。
- 背景:中国やインドなどが、「ドル依存」を減らすために外貨準備を米国債から「金」へシフトさせています。この「国家レベルの実需」が価格の下値を鉄壁にしています。
③ 「金利ある世界」からの転換
米国の金融政策の変化も価格を押し上げました。2024年後半から米国(FRB)が利下げサイクルに入ったことで、金利がつかない金のデメリットが薄れ、国際金価格は1トロイオンス=2,700ドルの壁を突破しました。
④ 歴史的な「円安」による二重の加速
私たち日本人にとって、金価格の高騰は「海外以上のスピード」で進んでいます。
💡 円安マジック
金はドル建てです。
仮にドルの金価格が変わらなくても、円の価値が下がれば(円安)、国内の金価格は上がります。
「ドル高騰 × 円安」の掛け算が、今の最高値を生んでいます。
2. ゴールド投資のメリット・デメリット
話題だからといって飛びつく前に、冷静にメリットとデメリットを理解しておきましょう。
メリット:資産を守る「盾」になる
- インフレに強い:モノの値段が上がるとき、実物資産である金の価値も上がりやすいです。
- 無価値にならない:株や社債は会社が倒産すれば紙切れになりますが、金そのものの価値はなくなりません。
- 分散効果:株式(S&P500など)とは異なる動きをするため、暴落時のクッション役になります。
デメリット:お金を生まない
ここが一番重要です。
⚠️ 最大の注意点
金は持っているだけでは1円も配当金や利息を生みません。
ウォーレン・バフェット氏が金投資に消極的なのもこれが理由です。あくまで「値上がり益(キャピタルゲイン)」か「資産保全」が目的となります。
3. 金投資が「向いている人」・「向いていない人」
自分は金を買うべきか? 判断基準を表にまとめました。
| 向いている人 ⭕ | 向いていない人 ❌ |
|---|---|
| 資産の「守り」を固めたい人 | 短期間で資産を倍増させたい人 |
| 退職金などまとまった資金がある人 | 毎月の配当金(お小遣い)が欲しい人 |
| インフレで貯金の価値が減るのが怖い人 | リスクを取ってでも高利回りを狙いたい人 |
4. ゆうすけのおすすめ投資法(ETF・投信)
「金の延べ棒」を買うのは保管場所も困るし、手数料も高いのでおすすめしません。ネット証券でサクッと買えるETF(上場投資信託)や投資信託が現実的です。
おすすめ銘柄:GLDM
米国ETFの「GLDM(SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)」は、経費率が低く、少額から投資できるため人気です。
低コスト
経費率が低く
長期保有に最適
手軽さ
数千円〜数万円の
少額から買える
安心感
世界最大級の
金ETFシリーズ
SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券で購入可能です。特にSBI証券では、ゴールドなど分散投資に適したETFのラインナップが充実しています。
投資の黄金比率は?
ポートフォリオ全体の5%〜10%程度を目安にするのが一般的です。あくまでメインは株式(攻め)、金は「お守り(守り)」として持つバランスが心地よいでしょう。
まとめ:高値でも「お守り」として持つ価値あり
金価格は最高値を更新していますが、インフレや有事のリスクが消えない限り、その価値が暴落する可能性は低いと考えられます。
✅ 今回のまとめ
- 金高騰の理由は「地政学リスク」「中銀の爆買い」「利下げ」「円安」の4点セット
- 最大のデメリットは「配当が出ない」こと
- 資産の5〜10%を「GLDM」などで持つのがおすすめ
2026年、不安定な時代だからこそ、自分の資産を守るための「輝く盾」として、ゴールドを少し持ってみてはいかがでしょうか。
参考・引用元:
・ピクテ・ゴールド|2025年の金価格を支える主な要因
・World Gold Council - Gold Demand Trends
・金相場 2024年下半期の変動と2025年の展望 - ゴールドプラザ
・SPDRゴールド・シェア(GLDM)ファクトシート