こんにちは、ゆうすけです。
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近ごろ米国を中心に株価下落が続いていますね。
米国株、ダウ続落し98ドル安 雇用統計でインフレ警戒強まる ナスダックも続落: 日本経済新聞
各指数は年初来10~20%ほど下落しています。
米国株式指数 年初来リターン
— ゆうすけ@投資ブロガー/株/仮想通貨/不動産 (@learntoushi) 2022年5月8日
(2022年5月8日時点)
ダウ平均 -9.46%
S&P500 -13.49%
Nasdaq -22.37%
コロナ禍で株式投資を始めた人は上昇相場しか知らないので
今のような下落相場になると不安になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、今のような下落相場で駆け出しの個人投資家がやるべきことを3つ紹介します!
- 株価下落で資産が減って不安でいる
- 下落相場が初めてで何をしたらいいか分からない
- 今の投資先やポートフォリオが良いのか分からない
はじめに~株価下落の背景
この株価下落の背景にあるのは米国の中央銀行にあたるFRBの金融引き締め政策です。
2020年のコロナショック以降、FRBはゼロ金利政策による金融緩和を実行して市場にカネをジャブジャブに増やしました。
その結果、大量のカネ余りが起きて株式市場に資金が流れ込んで株価の上昇を起こしたのです。
しかしワクチン普及によって経済活動が再開されると人手不足による賃金上昇と
ロシアによるウクライナ侵攻による資源や材料の供給(サプライチェーン)問題で
急激な物価上昇(インフレ)が起こりました。
日本でもガソリンや食料品の価格が上がってますが、米国はもっと急激に上昇しています。(2022年3月は8%近い消費者物価の上昇)
そこでFRBは「利上げ」と「QT」という2つの方法でジャブジャブに流れたカネ余りを引き締めて、インフレ抑制をしようとしているわけです。
市場からカネが引き揚げられるわけですから、株式市場にとってはマイナス材料になっている
というのが今の株価下落の背景となっています。
米国のインフレや利上げについては元日経記者の後藤さんがYouTubeで詳しく解説してくれているので合わせて見てみてください。
下落相場でやるべきこと3選
では今のような株価下落の相場においてやるべきことは何でしょうか?
ここではすぐに出来る3つの対処法を紹介します!
- 自分のリスク許容度を見直す
- インデックス積立投資は続ける
- 投資のポートフォリオを見直す
一つずつ見ていきましょう!
自分のリスク許容度を見直す
下落相場で自分の資産が減って不安になっている
という方は自分のリスク許容度を超えて株式投資している可能性が高いです。
今まで株式市場は「投資すれば資産が増える」というボーナスステージだったので
手元の資金を株式市場に全額入れてしまっている個人投資家も多いと思います。
しかし株式は本来は元本割れも起こりうるリスク資産です。
自分の資金のうちどれくらいをリスク資産(株式)に投資しても大丈夫か?
を測ったものがリスク許容度です。
このリスク許容度は人によって違います。
- 毎月の入金額
- 毎月必要な生活費
- 将来必要になる資金(教育や老後など)
これらの要素を加味して、
いまの自分はいくらまでをリスク資産である株式に投資できるのか?
ご自身のリスク許容度を見直してみるとよいでしょう。
インデックス積立投資は続ける
個人投資家の中には「つみたてNISA」や「iDeco」を利用して
インデックス型のファンドや投資信託を定額で積み立てる
「つみたて投資」をしている人も多くいると思います。
この「つみたて投資」は株価が下落している時も必ず続けるようにしましょう。
なぜなら、つみたて投資では株価が下落したときこそ多く買えるからです。
下落時に多く買って置くことで相場が回復したときに資産が増えますよね。
これをドルコスト平均法といいます。
下落時に狼狽してインデックス積立投資分まで売却してしまうことは絶対に避けましょう。
それこそ損失が確定してあなたの資産は減少しています。
インデックス積立投資は10年~20年の長期で続けることで資産を増やす投資方法です。
有名なダウ平均やS&P500のインデックスは、リーマンショックやコロナショックといった暴落を経験しても必ず復活して右肩上がりで高値を更新し続けています。
もちろん未来が必ず同じ結果になることに保証はありません。
しかし可能性はどっちが高いかをよく考えて行動するようにしましょう。
私がオススメしているインデックスファンドは、米国企業4000社をまるごと買える楽天VTIです。
米国の成長を取り込みながらS&P500よりもさらに分散投資が可能です。
こちらの記事で詳しく書いてあるので、インデックス積立投資をまだ始めていないという方は参考にしてみてください。
投資のポートフォリオを見直す
コロナ後の上昇相場でブームになったハイパーグロース株と言われる新興ハイテク銘柄に投資をして一攫千金を夢見た投資家は今、痛い目を見ています。
今年に入り投機的な成長株が大きく売られ、ARKKは年初来の下落率が50%を超えた。昨年のピーク時との比較では、下落率は71%にもなる。
これからの金融引き締め相場ではこういったハイグロ株への投資はさらに厳しくなります。
そこで以下のようなポイントを抑えてポートフォリオの見直しをするといいでしょう。
- ディフェンシブ銘柄を組み入れる
- 金や債券を組み入れる
- 銘柄を分散させる
ディフェンシブ銘柄を組み入れる
ディフェンシブ銘柄というのは、景気動向に業績が左右されにくい手堅い銘柄のことです。
代表的な銘柄としては日用品のP&Gや製薬のファイザーなどです。
日本株でいえばインフラの東京ガスや通信のNTTなどが挙げられますね。
これらの銘柄は景気悪化しても消費者や利用者が減りにくい業種業界になります。
景気が悪いからといって洗濯しない人はいませんし、ガスや電気を利用しない人はいませんよね。
こういった堅調な銘柄を「ディフェンシブ銘柄」といいます。
例えばP&Gのチャートはご覧の通り、年初来のS&P500指数(-1.5%)と比べても+13%超と堅調です。
ハイパーグロース株のように上下動が激しい銘柄だけでなく、
堅調だが下落相場に強いディフェンシブ銘柄もポートフォリオに組み込むことも考えてみましょう。
ディフェンシブ銘柄に投資をするならETFがおすすめです。
代表的なディフェンシブETFは以下の2つです。
この2つはセクターETFと言われる業種業界に特化したETFで、同業種の複数銘柄に投資できる優れものです。
先ほど紹介したP&GはVDCの構成銘柄ですね。
個別株に投資をするなら、このVDCに含まれている銘柄を選ぶのが良いでしょう。
セクターETFについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので合わせてお読みください。
金や債券を組み入れる
ディフェンシブ銘柄よりもさらに守りに入るなら金(ゴールド)や債券への投資も良いでしょう。
金は「有事の金」と言われるように、相場が荒れる時に買われる傾向があります。
実際にロシアによるウクライナ侵攻が始まる直前の2022年2月頃から急伸しました。
米国FRBの金融引き締めが開始してからも金価格は高値の2000ドル弱で推移しています。
株価の下落時にも価格を維持するのが金の特性でもあるので、ポートフォリオに組み込むことで株価下落時にも資産全体の下落幅を抑えることが出来ます。
また、同じように株価と逆の動きをする資産に債券があります。
国債は株と比べて値動きが小さく、比較的安全な資産です。
一方で中央銀行が金利を上げると国債は売られて利回りが上がります。
株式より安全な上に利回りが上がるので株価下落時には債券の投資妙味が上がるんですね。
このように金や債券など株式とは逆の値動きをしやすい資産を組み込むことも、
相場下落時には検討してみても良いでしょう。
金や債券に投資する際にもおすすめなのはETFです。
金や債券もETFで購入できるので今使っている証券口座で取引が可能です。
(上記のETFの詳細はまた別の記事で書きたいと思います。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「株価が下落したときこそやるべきこと3選」について紹介しました。
- 自分のリスク許容度を見直す
- インデックス積立投資は続ける
- 投資のポートフォリオを見直す
2020年のコロナショック後から2021年後半までの米国株はイケイケドンドンの上昇相場でした。
(日本株は上げたり下げたりでイマイチでしたが)
それが2022年に入ってから米国株式は下落相場に入ってしまいました。
最強指数と言われるS&P500指数も年初来から10~20%下落しており、相場は誰にも分からないことが分かりました。
株価は上がったり下がったりするものと改めて心に刻んで、株価が上下しても大丈夫なように今のうちに準備しておきましょう。
そのためにはコア投資としてインデックス積立投資は続けつつ、
リスク許容度を見直して、ポートフォリオの見直しをすると良いでしょう。
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ゆうすけ
※投資は必ず自己責任でお願いします
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