こんにちは、ゆうすけ(@learntoushi)です。
今回は投資信託とETFの違いと選び方について解説していきます!
・投資信託のETFって何が違うのか知りたい
・投資信託がそもそもよく分からない
・投資を始めたいけど株は難しいと思っている
そもそも投資信託ってなに?
実はETFはExchange Traded Funds(上場投資信託)の略称なので「投資信託」の一つなんですね。
なので、まずは「そもそも投資信託とは?」を簡単に解説していきます。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
(中略)
投資信託は元本が保証されている金融商品ではありません。
この点は銀行の預金などとは違うところですので注意が必要です。
引用元:一般社団法人 投資信託協会「そもそも投資信託とは」
債券や株式を肉や野菜などの食材に例えると投資信託とETFは食材(債券や株式)を詰め合わせたお弁当のようなものですね。
食材を一つ一つ選ぶ必要なくバランスの取れたご飯が食べられるのが投資信託でありETFだとイメージしてもらえればOKです。
また、「株よりも安全」と思われがちですが投資信託も株と同様に元本割れリスクはあります。
投資信託の特徴3選
次に投資信託の特徴を3つ紹介します。
①価格が決まるのは1日1回
②証券会社だけでなく銀行や郵便局でも買える
③100円の超少額からでも買える
①価格が決まるのは1日1回
上場している株式は取引時間中はリアルタイムで価格が動きます。
一方で、投資信託は価格が決まるのは1日一回だけです。
この価格のことを「基準価額」といって投資信託の購入や売却はこの基準価額によって取引されます。
その日の基準価額が発表されるのは翌日なので投資家は価格が分からない状態で購入や売却を決めることになります。
買った次の日に「基準価額は●●円だったので▲口が購入できました」と知ることができるといった感じです。(口数という単位の説明はこちらを参照ください)
この基準価額は各ファンドのホームページや証券会社のサイトなどで知ることができますし、楽天証券なら保有投信の基準価額をメールで知らせてくれるサービスもあります。
②証券会社だけでなく銀行や郵便局でも買える
投資といえば証券会社、というイメージがあるかもしれませんが投資信託は銀行や郵便局でも買えます。
これらとは別に投資信託そのものを販売している運用会社もあるので証券や銀行などは「仲介業者」のようなものですね。
ただし証券会社や銀行の窓口にいって投資信託を買うのは損をするのでおすすめしません。
理由はぜひこちらの記事を読んでみてください。
③100円の超少額からでも買える
金融機関によりますがSBI証券や楽天証券なら100円から投資信託を買うことができます。
「基準価額」が10000円だとしても100円分を買う、ということが投資信託は出来るので少額かつ定額で始められるのが大きな特徴です。
これから投資を始める初心者にとっては安心できる点だと思います。
ETFの特徴3選
次にETF(上場投資信託)の特徴を紹介します。
①上場している
②購入には証券会社の口座が必要
③手数料が安い
①上場している
ETFの中身は投資信託です証券取引所に上場していることが大きな特徴です。
上場していることで株式と同じように次のようなメリットがあります。
・取引中は常に値動きが見える
・いつでもすぐに売買ができる
・指値注文や信用取引ができる
②購入には証券会社の口座が必要
ETFは上場しているため証券会社の口座が必要です。銀行や郵便局では買えません。
取り扱っているETFの種類や数も証券会社によって異なるので自分の買いたいETFの取り扱いがあるかは事前にチェックしておくといいですね。
③手数料が安い
ETFは信託報酬のうち販売会社に払う部分がなく(証券会社に払う購入手数料は発生する)、インデックス運用が多いため全体的に手数料が安いです。(出典:一般社団法人 投資信託協会「ETFのメリットとリスク」)
例えば、米国S&P500指数に連動するファンドで手数料最安を比較をすると投資信託「eMaxis slim 米国S&P500」では0.09%台、ETF「VOO」では0.03%台です。
※ただしVOOはドル建てのため為替手数料など別途必要な場合あり
投資信託とETFの違い
ここまで紹介した特徴にいくつか項目をプラスした比較表を作ってみました。
個人的にメリットがあるな~と思う方を赤字にしてみました。
投資信託とETFの違い比較
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
上場 | していない | している |
価格決定 | 1日1回(当日は分からない) | 取引時間内の価格 |
指値注文 | できない | できる |
最低投資額 | 100円~ | 各ETFの価格×単元(100株など) |
購入場所 | 証券会社、銀行、郵便局など | 証券会社 |
購入手数料 | 投資信託ごと及び金融機関による | 証券会社による |
積立投資 | できる | 一部の証券会社だけできる |
インデックス orアクティブ |
インデックス以外が多い | インデックスがほとんど |
インデックスorアクティブに関しては、最近ETFにもバリバリのアクティブ型も出てきています。
一方で投資信託はモーニングスター社のサイトによると約4700本のうちインデックスファンドは500本(12%)ほどですからインデックス以外が多いことが分かります。
投資信託とETFの選び方
投資信託とETFの違いについて解説してきました!
結論としてはどちらも一長一短で「どちらが100%優れている」ということはなく、自分の投資スタイルや目的に適した方を選ぶのがベストです。
そこで次は6パターン別に投資信託かETFかの選び方を紹介します!
こんな疑問を解消できる内容になっているので最後までぜひお読みください!
①つみたてNISAやiDeCoなど税制メリットを活用したい
つみたてNISAもiDeCoも20年以上の長期投資で税制優遇を受けられる国の制度です。
どちらもETFはほんの一部を除いて対象外(一般NISA、ジュニアNISAは対象)なので投資信託を購入するのが良いと思います。
ただし、つみたてNISAは金融庁が商品選定をしてくれているので安心ですがiDeCoで買える商品の中には高額手数料のボッタクリ投資信託が含まれています。
つみたてNISAやiDeCoはぜひ活用したい制度ですので、どの投資信託を選ぶかはよく調べてから決めるようにしましょう。
②毎月決まった金額で手間をかけずにコツコツ投資していきたい
A:投資信託
投資信託なら少額から定額での積立投資がほぼ全ての金融機関ででき出来ます。
ETFは価格が常に動きますから定額での購入は出来ませんし、定期積立サービスに対応しているのはSBI証券とマネックス証券だけ(2021年6月時点)ですから投資信託の方が向いていますね。
ドルコスト平均法の効果を最大限受けるためにも毎月コツコツの定額投資はおすすめです。
③最も安いコストで投資をしたい
特徴でも解説した通りETFなら販売会社への信託報酬が無いぶん手数料が安めです。
ただしETFによっては投資信託より高いものもありますから、同じインデックス連動を選ぶなら信託報酬を比較すると良いでしょう。
④日本円だけでなく外貨(米ドル)でも資産を保有しておきたい
A:ETF
投資信託は日本円での売買だけなので外貨建ての資産が欲しいのであれば外国株のETFを購入するといいでしょう。
特に米国株ETFは今やネット証券であれば格安の手数料で購入することができます。
僕もSBI証券で米国株ETFを毎月購入してドル建て資産を作っていますので良ければ参考にしてください!
⑤キャピタルゲイン(値上がり益)ではなくインカムゲイン(配当益)を長期で得たい
投資信託でもETFでも配当は貰えるのでどちらでもOKです。
選ぶ時に重要なのはむしろ配当益がメインのファンドかどうか ですね。
「高配当ファンド」と呼ばれる投資信託やETFがいくつかありますので探してみると良いと思います。
ただ、中にはダメダメな高配当ファンドもありますから選ぶ時はしっかり情報収集してから買うようにしましょう。
特に「毎月分配型」を謳っている投資信託は資産が目減りしていくリスクがあるので要注意です。
「毎月分配型」のダメダメさについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので気になる方はご覧ください。
⑥短期トレードで頻繁に売買して利ザヤを稼ぎたい
強いて言うならETFが適していますが…短期トレードで稼ぎたいなら投資信託やETFではなく個別株やFXなどそれ専用の方法を試した方がいいですね。
ETFでも取引時間中リアルタイムで値動きしますからデイトレも可能ですが、さほど値動きは激しくないので利ザヤ狙いにはそもそも不向きだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は投資信託とETFの違いと、それぞれどんな時に選べば良いかを紹介しました。
投資信託とETFの違い比較
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
上場 | していない | している |
価格決定 | 1日1回(当日は分からない) | 取引時間内の価格 |
指値注文 | できない | できる |
最低投資額 | 100円~ | 各ETFの価格×単元(100株など) |
購入場所 | 証券会社、銀行、郵便局など | 証券会社 |
購入手数料 | 投資信託ごと及び金融機関による | 証券会社による |
積立投資 | できる | 一部の証券会社だけできる |
インデックス orアクティブ |
インデックス以外が多い | インデックスがほとんど |
投資信託かETFか?
既に述べたように投資信託とETFに優劣はなく、自分の投資スタイルに合ったものを選べばOKです。
投資信託とETFの違いを知る中で自分の投資スタイルをもう一度考えるきっかけになれば嬉しいです!
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ゆうすけ