こんにちは、ゆうすけです。
Follow @learntoushi
もうすぐ確定申告の季節ですね。
いえいえ!サラリーマンでも確定申告をすれば税金が戻ってくることがあります。
そこで今回はサラリーマンがやるべき確定申告について解説します!
・サラリーマンが確定申告をするメリットを知りたい
・もっと税金を取り戻したい、節税したい
・サラリーマンで株式投資をしている
確定申告と年末調整の違い
まずは確定申告をやらないサラリーマンが多い理由を説明します。
結論は「確定申告と同じようなことを年末調整でやっているから」です。
サラリーマンだと毎年11月頃に会社から「年末調整」の案内が来ますよね。
この年末調整というのは会社が代行してくれる「プチ確定申告」のようなものです。
税務署へ申告する順序 | |
---|---|
年末調整 | 自分→会社→税務署 |
確定申告 | 自分→税務署 |
年末調整も確定申告でも税金を安くするための「控除」の申請します。
この控除には沢山の種類があって、自分で漏れなく申請するのとても大変です。
参考:所得控除の種類とそれぞれの対象者、金額、計算方法とは? | 給与計算ソフト マネーフォワード クラウド
そこで会社が代行して社員から情報を集めて、代わりに税務署へ申告してくれる仕組みが年末調整です。
(歴史的には国が税金を取りっぱくれないために企業に徴税義務を課したという説もあります)
しかし年末調整では申告できない「控除」があります。
確定申告だけで申請できる控除3選
確定申告をすればさらに税金を取り戻せるかもしれない、となると確定申告をやりたくなってきませんか?
サラリーマンができる節税対策には限りがあります。
フリーランスのように「経費」もありませんし、青色申告も出来ません。
しかし次の3つの控除を確定申告すれば、年末調整に加えて更に節税ができるんです!
・医療費控除
・ふるさと納税
・配当控除
・医療費控除
医療費控除とは、その年に支払った医療費を所得控除として申告できる制度です。
私は毎年この医療費控除で数万円の税金を取り戻せています。
申告できる額は次の計算式で求めます。
医療費控除の申告額=その年に支払った医療費-年間所得×5%(MAX10万円)
年間所得×5%がややこしいですが、所得が200万円以上ある人は
「医療費が10万円を超えたら申告できる」
と理解しておくとシンプルで分かりやすいでしょう。
医療費控除の対象は実は自分が支払った医療費だけではありません。
医療費控除の対象
=税金を納める本人自身または配偶者、その他の親族のうち「生計を一にする人」のために支払った医療費
つまり一緒に住んでいる自分の妻や夫、子どもの医療費も合算して申告していいよということです。
(厳密に言えば一緒に住んでいなくても家賃を支払っている大学生や仕送りをしている両親なども合算できます)
家族分も合算すれば10万円を超えることも大いにありうるんじゃないでしょうか?
ただし医療費を払っても医療費控除に加えられないケースもあります。
・生命保険や損害保険の保険金が下りた分
・高額療養費制度や出産一時金など公的補助を受けた分
つまり賄ってもらった医療費については申告できないってことですね。
自分で負担した分だけを申告するようにしましょう!
その他の詳しい制度概要や申告ルールはこちらを参考にしてみてください。
・ふるさと納税
今やお得な制度としておなじみになったふるさと納税も税金を取り戻すなら確定申告が必要です。
返礼品をもらって満足していると実は税金が戻ってきていなくて損してた、なんてことあり得るんですね。
ふるさと納税についてはこちらの記事でも書いています。
ふるさと納税は確定申告上は「寄付金控除」にあたります。
No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)|国税庁
この寄付金控除は年末調整では申告できないので確定申告が必要です。
ふるさと納税で控除される額は以下のとおりです。
ふるさと納税の控除額=寄付額-2000円
何度も言いますが、ふるさと納税しても確定申告をしないと税金は返ってきません!
純粋に寄付をしたい人以外は、年が明けたら忘れずに確定申告しましょう。
※ふるさと納税には「ワンストップ特例制度」という制度もあります。詳しくはこちらを参照ください。
・配当控除
配当控除とは、株式投資で配当を得ている人が受けられる控除です。
なぜ配当金で控除が受けられるのかというと、配当金が法人税と所得税の2重課税になっているからです。
この仕組みは少しややこしいので詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
参考:配当控除とは?確定申告での配当金の計算方法までわかりやすく解説 | マネーフォワード クラウド
この配当控除は基本的には確定申告が不要です。
なぜなら最近の証券口座は「源泉徴収あり」となっていて配当支払い時に既に税金が差し引かれているからですね。
しかし次のどちらかの人は確定申告することで税金を取り戻せる場合があります。
・所得が900万円未満
・株式投資で損失が出てしまった
所得が900万円未満の場合は、源泉徴収時の税率よりも低い税率が適用されるので取られ過ぎた税金が戻ってきます。
株式投資で損失が出た場合は、分離課税を選択すると損益通算(所得から損失を差引)できるので税金が戻ってきます。
手続きにはとても細かい注意が必要なので詳しくはこちらを参考に申告をしてみてください!
今からやるべき確定申告の準備
・領収書を集めておく
・領収書を用途別に仕分けしておく
・株式に関わる書類を集めておく
領収書を集めておく
医療費控除に使う領収書を集めておきましょう。
領収書は再発行ができないので、貰ったらファイルや箱などに保管しておくといいでしょう。
残念ながら既に無くしてしまったものは諦めて、今あるものとこれからもらうものを大切に持っておくと良いでしょう。
寄付証明書を集めておく
ふるさと納税をすると自治体から寄付証明書が送られてきますよね。
この寄付証明書を大事に取っておきましょう。
返礼品とは違うタイミングで届くので
なんて思わないでくださいね!!
これも再発行は出来ないので必ず保管しておきましょう。
株式に関わる書類を集めておく
株式投資をしていると年末になると証券会社から取引内容をまとめた書類が届きます。
最近では紙ではなくメールやWeb上での交付も増えているので見逃さないようにしましょう。
この書類で自分が受け取った配当金額や損失があるかを確認して、確定申告すべきかを判断します。
ちなみに僕は今年に個別株で損失を出したので損益通算で確定申告をする予定です😭
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
サラリーマンでも確定申告をすればそれなりの税金が返ってくる可能性があります。
紹介した3つの控除を活用して、自分のお金をしっかり取り戻しましょう!
・医療費控除
・ふるさと納税
・配当控除
・領収書を集めておく
・領収書を用途別に仕分けしておく
・株式に関わる書類を集めておく
今回の記事が良かった!という方はぜひTwitterフォローと「読者になる」ボタンのクリックをお願いします!
ゆうすけ