こんにちは、ゆうすけです。
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4月の新年度も始まって入学進級シーズンですね。
子どもの教育にかかせないのがやっぱりおカネです。
文科省のデータによると、子ども一人にかかる教育費は次の通りです。
幼稚園〜高校(文科省 平成30年)
全て公立・・・541万円
幼稚園と高校だけ私立・・・788万円
全て私立・・・1830万円
大学(令和2年文科省データを元に筆者算出)
国公立・・・約280万円
私立・・・約400万円
これら学費以外にも、部活動費や修学旅行費や交通費が掛かりますね。
大学になると家賃や生活費も仕送りすることがあるかもしれません。
これだけのおカネを入学の度に給与所得からポンと出せる家庭は少ないと思うので、教育費は子どもが小さな頃から準備が大事です。
そこで今回のテーマは「ジュニアNISA」です。
子どもの教育資金を貯める手段として注目の方法なのでぜひ読んでみてください!
- 教育資金を効率的に貯めたい
- 気になっているけどジュニアNISAのメリットがよく分からない
- 子どもには将来的に若いうちから投資を経験させたい
1.ジュニアNISAとは?
教育資金を用意するための制度
ジュニアNISAは子どもの教育資金を準備するため活用できる国の制度です。
年間80万円に収まる範囲で5年間は株式や債券などを運用して発生した利益や配当にかかる税金がゼロになります。
通常20.315%の税率が0%になるということです。
最もお金のかかる大学入学まで18年あることを考えれば、この間の利益や配当に税金がかからないのは資産運用上も大きなメリットですね。
学資保険はやってはいけない
一方で同じように教育資金のために使われるものとして学資保険があります。
僕は学資保険はワザワザやる価値はないと考えています。
学資保険は簡単に言うと「貯蓄」に保険をかけた商品です。
毎月一定額を保険料として「貯蓄」し、親に万が一のことがあった場合は満期までの保険料が免除されるというものです。
満期になると保険料全額よりも数%の利益が乗っかって返ってくる(返戻される)のでおトクと宣伝されています。
しかしその利益は年利換算するとたった0.0数%です。
これはネット銀行の定期預金と金利は変わりません。
それならば年利3~5%のインデックス型投資信託をジュニアNISAで積み立て投資するほうが断然おトクということですね。
【参考記事】
終了するのに使いやすくなった!?
と、ここまでジュニアNISAごり押しで来ましたが実はジュニアNISAは2023年度で制度が終了します。
しかしとっても皮肉なことにこの制度終了がジュニアNISAの人気に火を付けました。
日経新聞の記事には次のように書かれています。
16年に制度を開始したものの、口座数や実際の利用が低調なため制度の終了が決まった。ところが、この1年間では口座数が約10万増えた。一因とみられるのが「引き出しルール」の変更だ。
「引き出しルール」というのは、従来制度では子どもが18歳になるまで資金を引き出すことができませんでした。
僕もこう思ってジュニアNISAはやっていませんでした。
しかし制度終了が決まると同時に金融庁がこの「引き出しルール」を撤廃したのです。
つまり資金をいつでも引き出せるようになりました。
というわけで、ジュニアNISAに死角はなくなりました。
そんなジュニアNISAの代表的なメリット3選についてご紹介します。
2.ジュニアNISAのメリット3選
年間80万円を非課税枠が使える
ジュニアNISAの非課税枠は年間80万円です。
これは毎月約66000円を積み立てられるのでとても大きな枠ですね。
もちろん毎月この満額を使い切る必要はなく、毎月は2万円積み立ててボーナス月にまとめて拠出するなどの利用も可能です。
親の一般NISA・つみたてNISAと併用できる
現在の制度では一般NISAとつみたてNISAは併用できません。
しかしジュニアNISAは他のNISAをやっていても併用が可能です。
それはジュニアNISAは子ども名義で口座を持つからです。
例えば、つみたてNISAをしている親がジュニアNISAも始めれば、40万+80万=120万円に非課税枠が増えるわけです。
あくまでジュニアNISA期間中に限りますが、すでにNISAをやっていて且つ教育資金は別で運用しているならば活用しない手はありません。
子どもに証券口座を引き継げる
ジュニアNISAの証券口座は子ども名義で作ります。
したがって本来は子どもの所有物です。
子どもが18歳になるまでは親が管理しますが、18歳以降は子どもに引き継ぐことも可能です。
もっと早いうちに「投資教育」のために子どもに口座を管理させることも可能で、投資や金融の知識を身につけることにも役立ちます。
僕も子どもが小学校4年生になったら一度証券口座を見せようと思っています。
3.ジュニアNISAのデメリット3選
さて、そんなバラ色のように紹介してきたジュニアNISAですが当然デメリットもあります。
残り3年分しか非課税枠を使えない
従来制度ではジュニアNISAの非課税枠は最大400万円(80万円×5年)でした。
しかし制度が2023年に終了となるため、年間80万円の非課税枠が適用されるのも2023年までとなりました。
したがって今(2021年度)から始めても最大3年分=240万円までの非課税枠しかありません。
それでも240万円に対する運用益と配当に税金がかからないので、なるべく早めに始めたほうがいいと僕は思います。
口座開設には「子ども名義」の銀行口座が必要
既に紹介したとおりジュニアNISAの証券口座は子ども名義です。
したがってその証券口座に入金するための銀行口座は子ども名義である必要があります。
※親などの別名義の銀行口座から入金はできません。
この子ども名義の銀行口座を開設するのが結構手間がかかります。
近年、銀行口座の開設は本人確認が超厳重になっていて本人の「顔写真付き身分証明書」が必須です。
しかし子どもがまだ乳児だと「顔写真付き身分証明書」なんて無いので先にマイナンバーカードを作成する羽目になったりします。
この手間で心が折れそうになることもあるので予め知っておくと良いでしょう。
制度終了時には移管手続きしないと課税される
2023年度の制度終了以降も、ジュニアNISA口座で運用している資金は引き続き名義の子どもが成人するまで非課税になります。
しかし制度終了時に自ら証券会社に「継続管理勘定」への移管を手続きしないと課税されてしまう制度になっています。
金融商品を継続管理勘定に移す手続きが必要になること。具体的には運用期間の終了間際に口座を持つ金融機関に「依頼書」を提出する。手続きを怠ると金融商品は課税口座に移ってしまう。継続管理勘定から成人用NISAへの移行も同様だ。(今からジュニアNISA: 日本経済新聞より引用)
こういった手続きは忘れがちなので、必ずタイムリミットまでに完了できるよう注意が必要ですね。
ここまででジュニアNISAのメリットとデメリットを紹介してきました。
次は具体的にジュニアNISAを始める手順をご紹介します!
4.ジュニアNISAの始め方
①子どもの教育資金にいくら必要かを想定する
この記事の一番最初に記載したとおり、子どもの教育費にいくらかかるかをまずは想定します。
幼稚園~大学まで全て公立でも最安で800万円以上かかります。
ジュニアNISA口座だけで全てを賄うことは出来ないと思うので、普通預金やつみたてNISAなど他の運用方法も組み合わせた最終ゴールを想定してみると良いでしょう。
②子ども名義の銀行口座を開設する
ゴールも決まったら早速、子ども名義の銀行口座の開設をします。
既に持っていたらこの手順はスキップして大丈夫ですね。
子どもが3歳未満だと口座開設が出来る銀行は限られてきます。
メガバンクはほぼ受け付けていませんので、ネット銀行が選択肢になると思います。
しかし住信SBIネット銀行は受け付けていないので楽天銀行かイオン銀行から選ぶと良いと思います。
③証券口座でジュニアNISA口座を開設する
ジュニアNISA口座は大体どこの証券口座でも開設できます。
ただし、ジュニアNISAは他のNISAと違って金融機関の途中変更が出来ません。
だから丁寧に選んだほうがいいですね。
選べる商品数や使いやすさで考えればやはりSBI証券か楽天証券のどちらかですね。
ちなみに私は SBI証券 を使っています。
楽天証券は使い勝手が最強で楽天ポイント投資も出来るので僕もつみたてNISAで利用してます、
一方で、SBI証券は最近に良質な投資信託が買えるようになったので今のところはSBI証券のほうがオススメです。
④証券口座に入金する
銀行、証券どちらの口座とも開設が出来たらあとは入金です。
僕の場合はそれまでに貯金していた教育資金を全て入金しました。
しかし一括投資はしていません。
次の手順に続きますがドルコスト平均法を最大限に活かすため「積立投資」をしています。
⑤投資商品を選んで積立設定をする
ジュニアNISAでは積立投資か一括投資かは自分で選べます。
僕は教育資金は長期的に増えていくことを目指すものと考えているので「分散・積立」で投資するようにしています。
また、投資する商品は全てインデックス型の投資信託です。
これもまた「長期・分散・積立」の効果を最大限にするためですね。
おすすめの指標は以下の3つです。
米国株式=S&P500 日本株式=TOPIX 先進国株式=MSCIコクサイ
これらの指標に連動する手数料の安いインデックス投資信託を選ぶといいでしょう。
⑥【時短ワザ】自動入金設定をする
これは必須ではありませんが、毎月の入金作業の自動化をしておくとラクです^^
自動化しておくといいのは次の2つの入金作業ですね。
①親銀行→子ども銀行
②子ども銀行→子どもジュニアNISA
これは使っている銀行のサービスにもよるので、もし可能であればぜひ設定しておくと便利です。
僕は①だけ自動化していますが②は既にまとまった資金を入金しているので補給を半年に一回ほど手動でやっています。
5.まとめ
今回はジュニアNISAについて概要からメリット・デメリット、そして始め方までご紹介しました。
なんといってもジュニアNISAは今すぐ始めるのがオススメです!
その理由は繰り返しですが非課税枠を貰えるのが残り3年しか無いからです。
元手がない、という方でも定期預金などで教育資金を貯めていることはあるのではないでしょうか?
定期預金は超低金利なので18年間運用しても貯蓄した分以上にはほとんど増えません。
定期預金の代わりに18年間インデックス投資信託で分散積立投資を行えば年利3~5%の複利で増えていくことは歴史的にも証明されています。
どうしても不安!という方でも半分はジュニアNISAで運用してみるとリスク分散になると思うのでぜひご検討してみてはいかがでしょうか?
- ジュニアNISAは教育資金を貯めるために効果的な方法!
- メリット・デメリットを見極めて必要な方は今始めよう!
- 自分も低リスクで投資を初めて子どもに資金と金融知識を渡せるようになろう!
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※本記事は投資成績を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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